▲「盤底在神」吉田寅義作日本産本榧五寸一分碁盤 33号本蛤碁石セット/桑碁笥桐製盤覆碁笥箱付▲
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「黒刃一閃盤底在神(吉田寅義著『碁盤将棋盤棋具を創る』より)」吉田流太刀盛、「一如」二代目吉田寅義師の作品を
出品させていただく機会をいただきました。味のよい33号の本蛤碁石とセットです。
吉田流太刀盛碁盤
「『たちもり』とは(中略)目盛を創るときに日本古来の太刀を用いる方法であり・・・(中略)。長い伝統に囲碁・将棋の歴
史と共に育まれてきたこの日本人の文化をいつまでも大切に守り続ける吉田流太刀盛、その技術鍛錬に職人の命を賭
け今日に至っております・・・。」(吉田寅義「現代の名工伝統を守る」より)
労働大臣賞・勲六等瑞宝章受賞、伝統美術伝承「一如」二代目吉田寅義師の作品です。
鋭利な太刀盛と深いヘソは師の作品独特のもの。師の魂のこもった作品です。
材は日本産本榧板目(木裏)、香りのよい典型的日本産榧です。天面の木目が揉んで柾目とは違った面白さが味わえ
ると思います。
脚は吉田寅義師の手彫り・クリ脚(師の脚の美しさは屈指、盤に合わせて作品ごとに製作します)、ビラは一重、オオイ
レはありません。
欠点は両木口のヒビです。内2本は天面に、2本は裏面に至ります(HPの写真5・6・10・11・14・15・16)。
出品に当たり本品を吉田寅義師にご覧頂きました。昭和40〜50年代に製作された師(二代目)の作品に間違いありま
せん。製作後年数の経過した盤ですが経年の割には程度は良好です。目盛はさすが師の太刀盛、鋭さは全く新品とか
わりません。まだまだ吉田流太刀盛をお楽しみいただけます。
サイズ 約42.0cm*約45.3cm 厚さ約15.3cm(約5.1寸) 総高約27.4cm
吉田寅義師の署名「一如」の入った桐製盤覆(経年による変色があります)が附属いたします。
碁石
味よく時代に磨かれた(変色した)メキシコ産本蛤碁石、33号(厚さ9.2mm以上9.5mm未満)です。新品時の等級
は不明ですがおそらく「雪印」であったものと思われます。
那智黒石・桑製の碁笥(特大)・桐碁笥箱が附属いたします。
碁石・碁笥も盤と同時に吉田碁盤店にて揃えたようです。碁笥は地桑(御蔵島以外の本州産の桑)のかなりよいもの
です。33号収納で7〜8分くらい、丁度よい感じです。おそらく特大サイズと思われます。
白石181個 黒石183個
全体的に・・・、さすがに吉田師のアドバイスで揃えた品、5寸日本産本榧碁盤・33号碁石・桑特大碁笥、組み合わせ
が非常にバランスがよいと思いました。
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