希少な「塚田賞駒」、天才駒師宮松影水の作品です。
宮松影水(本名幹太郎/1928〜1972)の作品については「駒のささやき」(駒研出版会編 96年発行)に次のように
紹介されています。
「昭和47年43歳という若さで亡くなって以来、今も駒マニアの垂涎の的とされているのが『夭逝した天才駒師』こと宮松
影水の作品である。」
昭和30年代、当時最も権威のあった詰将棋作図コンテスト「塚田賞」(近代将棋誌主宰)の賞品は若き宮松影水作の
盛上駒でした。 作品は現在「塚田賞駒」と呼ばれてマニアの間で珍重されています。詰将棋作家として有名な故北原
氏のコレクションにも塚田賞駒二点が含まれたと聞いています。
当時コンテストは短編・中篇・長編に別れ、年に1回か2回(調べましたが判りませんでした)、15年ほど続いたようです
。従いまして塚田賞駒は多くても90作程度しか製作されていないことになります。
書体は「錦旗」、後水尾天皇の銘と伝えられる伝統の書体です。木地は島黄楊柾目です。
塚田賞駒のほとんどは彫埋の状態に近く使い込まれているそうです(古駒鑑定の鵜川師談)。作図家(詰将棋作家)が
いかに創作に時間を費やしたかが偲ばれます。
本品も例外ではなく恐らく一度彫埋の状態まで使い込まれ更に修繕しその後また相当に使われたようです。「使われて
こそ名駒」、その意味では正真正銘「名駒」ではあります。全ての駒の表裏を私のHPにUPいたしました。是非ご覧くださ
いませ。
余り歩は2枚です。
サイズ(縦*横*厚さ) 王将31.9*28.1*8.0 歩兵27.5*21.6*6.7
撮影に使用いたしました当社オリジナル粋な内蓋付桐製平箱が附属いたします。
希少・塚田賞駒/宮松影水作錦旗島黄楊柾目盛上将棋駒 桐製平箱付
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