この駒はすごい。東京駒の流れを汲む最後の駒師、巨匠大竹竹風の「虎杢盛上」。師の作品群にあって最高峰に位置する作品
と思われます。

　初代竹風（故大竹治五郎師）は木地師であった父とともに奥野一香商店の出入りの職人松尾某の家に駒木地を届けるうちに
見よう見まねで駒作りを覚えた・・と聞いています。「竹風」はまさに現在唯一残った東京駒の本流と申せましょう。
銘は「大竹竹風作」、いつのころからか二代目竹風（大竹日出男師）が自ら手がけた「盛上」は銘を「（単に竹風ではなく）大竹竹
風」と入れているようです。

　書体は「錦旗」、「（駒の道は）錦旗に始まり錦旗に終わる」といわれるオーソドックス、それでいて奥の深い書体です。
　
　本作は木地がすごい。島黄楊虎杢、ここまでの虎杢はなかなか見ることはありません。木地の良さには定評のある竹風の作
品のなかにあっても出色です。
　名古屋の超有名老舗専門店で二ヶ月前に購入いたしました。定価９４万５０００円、ネット価格６５万円でした。同店のサイトに
掲載されておりましたのでご覧になられた方もおられると思います。もちろん一度も使用しておりません。新品（新品同様）です。
　「大竹竹風」銘の作品には名品が多いですが本品はそのなかでもトップクラスの作品と思います。全ての駒の表裏を私のＨＰ
にＵＰいたしましたので是非ご覧ください。
　
　昭和時代の竹風と比べるとやや大きめ、タイトル戦等での採用を意識してのことと思います。
　使われた形跡がありません。新品又は新品同様のレベルです。
　
　余り歩は２枚です。
　サイズ（縦＊横＊厚さ）　王将32.5＊27.5＊9.2　　歩兵27.0＊21.5＊7.4

　購入時に付けていただいた七段内蓋付高級桐製（恐らく会津桐と思われます）平箱（紙箱付）が附属いたします。こちらも新品
同様です。




▲大竹竹風作錦旗島黄楊虎杢盛上将棋駒▲桐製平箱付





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