非常に状態の良い日本産本蛤(日向産スワブテ蛤)製の「31号」です。
有名碁盤店で「幻の・・・」として販売されるほど貴重な日本産本蛤製です。
もちろん、碁を打つ道具としてはメキシコ産蛤で十分だろうと思います。
ただ、日向スワブテ蛤の謎めいた美しさはメキシコ産では決して得ることができません。
実際に使用した方はお分かりだと思いますが、非常に鉱物的でまさに碁「石」、宝石という感じです。
日本産本蛤碁石をお持ちの方がメキシコ産を(碁石ではなく)碁「貝」と言われるのもうなずけます(スワブテ蛤が海底に沈み数
百年をかけて化石化したものだそうです、吉田寅義著「碁盤将棋盤棋具を創る」より)。
31号(厚さ8.4mm以上)、等級は不明ですが新品時は「雪」印と思われます。おそらく脱色・磨きなおしの履歴はないと思わ
れます。
碁石袋の「石川昇龍店」は昭和30年代まで日向に存した碁石店だそうで(老舗碁石店問い合わせ)、もし碁石袋が購入時の
ものだとすれば(後述します)相当に古い石ということになります。この手の中古のホンハマの中では(経年の割に)相当に程度
は良いと思います。
カケ・ホツにつきましては精査はしておりませんが私がざっと見た限りでは大きなカケはありません。ホツはルーペレベルのも
のを除けばほぼないといえると思いました。
厚さにつきまして、袋には「三分」とありますが現在の基準では31号相当(約130個)32号相当(約50個)が混在しておりまし
た。おそらく当時はその程度のバラツキはあったのではないかと思います(「三分」といえば9.09mm、実際の値と少しずれて
いる点が気になりました、購入時の袋か否かは一応「不明」としておきます)。
全ての白石の表裏を私のHPにUPいたしました。是非ご覧いただきご確認をお願い致します。
もちろん数も定数(180個・本品は181個)充足しています。
碁笥は紫檀の相当良いものです。近年外材が輸入されるまでの紫檀は島桑・黒柿にも匹敵する高級材でした。恐らく特大サイ
ズだと思います。
那智黒石(182個)、碁石袋、桐のダイサシ(収納箱)が附属いたします(ダイサシは経年による変色等のダメージがあります)
。盤は付属いたしません。
どうかご入札を是非宜しくお願い致します。
▲日本産本蛤碁石31号・那智黒石付▲(囲碁)
トップページ オークション終了分へもどる