香園は明治期〜昭和初期の山形の将棋強豪遠藤弥太郎の銘というのが通説のようです。酒田の竹内淇洲から「香園」銘を贈
られたと何かの本で読んだことがありますが・・・記憶違いかもしれません。
本作はその作風からおそらく静山(金井静山1904〜1991)の手では・・・、と思います。
念のため東京の有名古駒鑑定の先生にご覧いただきましたがほぼ同様のご意見でした。遠藤弥太郎が実際に「香園」銘で駒
つくりをしたか否かにつきましては・・・、当社では数年前に「香園」銘の彫り駒を出品いたしておりますし、また「香園」銘の「淇洲
」を見たという方もおられますがどうもハッキリいたしません。とまれ山形の強豪遠藤弥太郎、「関根の出世駒」で有名な酒田の
竹内淇洲、東京の天才駒師金井静山・・・。登場するメンバーの華麗さ、それにも増してご覧のとおりの味の良さ。作品のよさに
加えて縁(ゆかり)・物語あってこそ真の「名品」。本作は十分「名品」・・・と思います・・・・。
書体は人気の「水無瀬」、江戸時代から伝わる伝統の書体です。
木地は島黄楊、板目の杢入りですが「根杢」と謳って問題ないと思います。
使用されておりますので相応の漆のヘリがございますがトビはありません。手入が行き届いて状態は経年の割りに非常に良い
と思います。
余り歩は1枚です。
サイズ(縦*横*厚さ) 王将30.2*27.4*8.7 歩兵25.5*20.5*7.1
撮影に使用いたしました内蓋付桐製平箱が付属いたします。
▲香園作水無瀬書島黄楊根杢盛上将棋駒▲桐製平箱付
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