奥野一香作錦旗。ついに、ついに「奥野」を出品させていただく機会に恵まれました。
奥野一香について「駒のささやき」(駒研出版会編96年発行)に次のように紹介されています。
「(奥野一香は)豊島龍山と同様に親子二代で駒を作り、東京芝宇田川町で「奥野一香商店」という盤駒商を営ん
でいた。初代藤五郎(1866〜1921)は将棋四段、二代目の息子の幸次郎(1899〜1931)は名人駒師といわれ
るほどの名工。(中略)(作品は)使いやすく思い切った面取りで、独特の駒形に勇壮な太字の双玉仕立て。盤にお
いて指すとき、その太字は見栄えが丁度良くなる。実に個性的な逸品である。」
書体は「錦旗」、もちろん奥野錦旗です。奥野一香が「豊島錦旗」に対抗して売り出した書体、師の十八番中の十
八番です。
木地は薩摩黄楊、時代に磨かれて飴色にかわっています。私のHPに全ての駒の表裏をUP致しましたので是非ご
覧下さいませ。
「奥野」に有り勝ちな銘の欠落が認められますが経年のわりに状態はよいと思います。
余り歩は1枚です。
サイズ(縦*横*厚さ) 王将29.5*25.0*7.8 歩兵25.8*19.8*5.5
撮影に使用した当社オリジナル・粋な内蓋付桐製とのこ仕上平箱、加えてこの駒を収納するに相応しい島桑製の
時代駒箱・駒袋が付属いたします。味の良い品です。
▲奥野作(奥野)錦旗薩摩黄楊彫将棋駒▲桑時代駒箱桐平箱付
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