昭和時代、駒製作と駒台製作で名を馳せた天才駒師・指物師、「木村香順」。今回ご縁をいただき初めて遂に出品させてい
ただくことになりました。
「木村香順(きょうじゅん)」は実は木村茂夫とその子木村順一・順二3名の銘で企画・渉外を父茂夫が、もっぱら指物は長
男順一が、駒製作は順二があたっておりました。関係は豊島龍山の初代太郎吉・数二郎の関係に似ています。
師は駒は年に一作のみ、納得のいく作品だけ世に出したと聞いています(当社HP「木村香順駒台作品展」より)。
書体は「泰夫」、能書家として知られた故原田泰夫九段(1923〜2004、師の「書」は長く将棋世界誌の巻頭を飾っており
ました)の銘です。
九段は(晩年は)温和な能書家というイメージをお持ちの方が多いと思いますが実はA級在位10期の昭和の強豪でもありま
す。生前木村香順師との親交がありました。おそらく、そうしたご縁から生まれた作品かと思います。
本作には師の直筆揮毫(「柳緑花紅」昭和60年の書と思われます)付の桐平箱が附属いたします。作者、書体、直筆揮毫
。どれをとっても貴重な品です。
木地は島黄楊木口杢、ご覧のとおり丁寧な仕上の非常に味の良い木地です。私のHP(トウシン名品館)に掲載させていた
だいております「菱湖」と兄弟木地ではないかと思います。
若干ですが使用されたようです。僅かなスレ等の若干の使用感がございます。
余り歩は3枚です。
サイズ(縦*横*厚さ) 王将32.1*28.8*9.3 歩兵27.2*23.1*7.6
上記駒箱に加えて香順オリジナルのチリメンの駒袋(非常に、非常に貴重です、私は初めて拝見いたしました)が附属いた
します。
貴重/木村香順作泰夫書島黄楊木口杢盛上将棋駒 原田九段署名桐箱
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