増山酔棋作薩摩黄楊奥野錦旗(作品番号204)・・・。師の作品には華があります、雅で美しく不思議な艶があります。
師は東京の超売れっ子駒師、そのほとんど全てが注文制作のためまず一般の市場では見ることが出来ません。
また師は古駒研究でも第一人者、駒関係の著作を多く著しておられます(特に中央公論発行「将棋駒の世界」は名著、マニアの方はご一読を・・・)。
本作はあえて薄めの(おそらく)生漆でヤゲンの底(彫跡)をはっきり見せた作品。師の自信の表れだと思います。駒字は生漆のためか茶色く、優しく粋な感じ。気に入りました。
書体は「奥野錦旗」、奥野一香が「豊島錦旗(いわゆる「錦旗」)」に対抗して売り出した書体、明治の三味線ひき昇龍斎の銘と伝えられる粋な書体です。豊島錦旗をお持ちの方は対比して楽しまれるのも一興かと存じます。本作はオリジナルの奥野錦旗に倣って双玉仕立て。
木地は薩摩黄楊根柾、ご覧のとおり味の良い木地です。すべての駒の表裏を私のHPにUPいたしましたので是非ご覧ください(木地種表記は私見です、写真でご確認をお願い致します)。
写真の駒袋に収めて保管いたしましたので極僅かなスレ等の使用感がございますが美品といえると思います。
余り歩は2枚です。
サイズ(縦*横*厚さ) 王将31.0*28.1*8.8 歩兵27.3*22.4*7.2
写真のモミジ駒箱・駒袋、加えてトウシンオリジナル粋な内蓋付き桐製平箱が附属いたします。
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