東京駒の流れを汲む最後の駒師、巨匠大竹竹風の作品です。
初代竹風(故大竹治五郎)は木地師であった父とともに奥野一香商店の出入りの職人松尾某の家に駒木地を届けるうちに見よ
う見まねで駒作りを覚えた・・と聞いています。「竹風」はまさに現在唯一残った東京駒の本流と申せましょう。
銘は「大竹竹風作」、十年ほど前から二代目竹風(大竹日出男師)が自ら手がけた盛上は銘を「(単に竹風ではなく)大竹竹風」
と入れています。
書体は「清定(きよさだ)」、江戸時代から伝わる古い書体です。定家流をもとに江戸の駒師が創作した書体ではないか・・とい
われているようです。ひときわ優雅、人気の書体です。
木地は島黄楊、虎杢・虎斑迷いましたがタイトルは「虎杢」と謳わせていただきました。(杢・斑の)強さ・揃いともに申し分ありま
せん。木地にこだわる竹風(竹風師は今も自ら御蔵島に渡り木地を買い付けています)の作品のなかにあっても出色です。私の
HPに全ての駒の表裏をUP致しましたので是非ご覧ください(木地種表記は私見です、写真でご確認をお願い致します)。
若干使われたようで僅かなスレ等はございますが漆のヘリはありません。美品といえると思います。
余り歩は2枚です。
サイズ(縦*横*厚さ) 王将32.7*28.1*9.2 歩兵27.2*22.2*7.5
写真の七段桐製駒箱が付属いたします。桐箱は経年による変色等があります。
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