ご覧の通り完璧な簾柾(すだれまさ、上から下へ木目の真直ぐに降りた天地柾を一部のマニアの方は「簾柾」と呼ぶそうです)
、脚の作りの良さ。仮に榧なら一目何百万級の盤とも見えますが北海道産の蝦夷松(えぞまつ、マツ科トウヒ族の常緑針葉高
木)と思われます。蝦夷松は戦前には高級碁盤材として珍重されていました。
戦前の製作だそうで碁好きの(出品者様の)先先代が大切になさっていたそうです。蝦夷松は当時は恐らく現在の榧以上に
貴重な品ではなかったかと思います。
製作は脚の形状から恐らく先代の前沢碁盤店ではないでしょうか。手彫り、すばらしい脚です。
脚はクリ脚、ビラは1枚、オオイレ方式。
片木口に時代シミがあります。その他もちろん打ち跡・アタリ(片木口にやや大きなアタリがあります)等の使用感がございます
が総じて経年の割りに状態は非常に良いといえると思います。
桐製盤覆い・布製盤カバー(いずれも経年による変色等の相当のイタミがあります)が付属いたします。
サイズ 約43.2cm×約46.3cm 厚さ約20.1cm(6.6寸) 総高約32.3cm
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