数ある駒師のなかでもひときわ華麗、巨匠會田一舟（本名昭二１９４７〜）の作品です。新品。

　駒師、一舟。製作再開後の師の作品には「想い」というか、「情念」というか、ただならぬ凄さがあります。漆は純日本産、丹念に磨きこまれた仕上（師独自の技法によるもので拭漆によるものかと見紛うばかりです）、木地の良さ、洗練された字母、どれをとっても師の長いキャリアに裏打ちされた第一級の作品です。天童の量産型の製作流通方式から一人離れ「一作入魂」、品質一本槍・直販方式・永久保証の東京駒のスタイルに・・・。現在では師の作品は一般の専門店では入手できません。孤高の駒師の最後の戦いに応援をお願い致します。

　書体は「董斎（とうさい）」幕末の能書家法眼松本董斎の銘です。豊島龍山は特に高価駒にこの書体を用いました。昭和天皇への献上駒も「董斎」。人気の書体です。
　本作は木地が秀逸。御蔵島産黄楊、赤柾。中国黄楊の赤柾は比較的よく見ますがここまで味の良い御蔵産は非常に貴重です。　木地の良さでは定評のある師の作品群にあっても最高ランクに位置する木地だと思います。御蔵島から黄楊の原木を仕入れ自ら成形する師ならではです。盛上工程の前に瀬戸玉という道具で磨いて木を締めるそうで硬く、金属的な澄んだ音がします。全ての駒の表裏を私のＨＰにＵＰしてございます。是非ご覧下さい（木地種表記は私見です、写真でご確認をお願い致します）。

　余り歩は２枚です。
　サイズ（縦＊横＊厚さ）　王将33.0＊28.2＊9.7　　歩兵28.8＊23.5＊8.5

　写真の師の直筆署名・落款付桐製平箱が付属いたします。会津桐の高級品です。







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