この駒はすごい。東京駒の流れを汲む最後の駒師、巨匠大竹竹風の作品。師の作品群にあって最高峰に位置する作品と思
われます。
初代竹風(故大竹治五郎師)は木地師であった父とともに奥野一香商店の出入りの職人松尾某の家に駒木地を届けるうちに
見よう見まねで駒作りを覚えた・・と聞いています。「竹風」はまさに現在唯一残った東京駒の本流と申せましょう。
銘は「大竹竹風作」、平成10年頃より二代目竹風(大竹日出男師)の「盛上」は銘を「(単に竹風ではなく)大竹竹風」と入れて
います。
書体・木地を選ばせていただき師に直接製作をお願いいたしました。本作は銀将がなぜか6枚あります。おそらく木地が余っ
たか(注文製作の場合は木地を無駄にしない配慮からか、ままこうしたことがございます)、製作上のなんらかの都合かによるも
のと思います。
書体は人気の「宗歩好(そうほこのみ)」、棋聖天野宗歩が好んだと伝えられる書体です。名駒の誉れ高い将棋連盟の名人駒
がこの「宗歩好(奥野一香作)」。本作は名人駒に倣って双玉仕立て。
本作は木地がすごい。御蔵島黄楊孔雀杢。薩摩黄楊の孔雀杢は比較的見かけますが島黄楊の、ましてここまでの孔雀杢は
なかなか見ることはありません。木地の良さには定評のある師の作品群にあってもなお出色です。「大竹竹風」銘の作品には名
品が多いですが本品はそのなかでもトップクラスの作品と思います。全ての駒の表裏を私のHPにUPいたしましたので是非ご
覧ください(木地種表記は私見です、写真でご確認をお願い致します)。
使用いたしましたのでスレ等の僅かな使用感がございますが状態は最高です。漆のヘリはありません。ほぼ新品同様のレベ
ルです。
余り歩は2枚、銀将が6枚ございます。
サイズ(縦*横*厚さ) 王将32.2*27.6*9.1 歩兵26.9*21.7*7.5
購入時に付けていただいた写真の桐平箱が付属いたします。
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