おそらくご覧いただいたマニアの皆様もお間違えになったと思います。この作品は材を薄く切って編んだような品ではありません。タ
イヘンな品です。私は実見したにもかかわらず最初はわかりませんでした。
超高級美術組子の第一人者秋田の組子細工の名人、大橋茂師の作品、銘入吉野杉駒返本捻組格子(こまがえしほんひねりくみこ
うし・通称「千鳥組」)駒箱です。新品です。
「駒返本捻組格子」は古くから秘伝とされている技法だそうで、あたかも竹材のごとく編んでいるように見えますが実は一本一本の部
材を特殊な技法により組み上げてゆきます。古くから秘伝されていたもう気の遠くなるほどものすごい技法です。途中段階まで組んだ
部材を見本にいただきましたのでご覧下さい(HPの写真17)。完全に組みあがると二度と分解することはできないそうです。
材は吉野杉金蘭杢、駒返本捻組格子をあしらった天板に加え黒柿の回縁、細いチギリ等従来の駒箱とは趣が全く違います。さすが
にものすごい完成度の高さ。高度な技術と時間を惜しみなく投入した美術品とも言える作品です。
裏面には師の落款がはいります。共布付。本捻組部材見本は附属いたしません。
サイズ 約10.5cm*約10.5cm 高さ約7.7cm
手を離して蓋が閉まるまで約3秒ほどでした。
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