龍山・奥野と並ぶ東京駒の巨匠、大竹竹風の作品です。
大竹治五郎は奥野一香商店の出入りの職人、松尾某に師事、駒作りを修行したと聞いています。戦後夫人の郷里の新潟に移りまし
たが師の東京駒の「こころ」は変わることなく現在も二代目竹風大竹日出男師に引き継がれています。
昭和60年頃お元気だった初代竹風、治五郎師にお願いして制作していただきました。作者名は「新型」ですので(大竹竹風作の盛
上駒は作者名が大別して@「竹風作旧型」、A「竹風作新型」、B「大竹竹風作」とありますが、@は初代、Aは初代・二代混在、Bは
二代といわれています。本作はAにあたります)作者名からは判別できませんが経緯・駒形・盛上のタッチから私見では初代の手では
ないかと思います。
書体は人気の「長禄」、明治の能書家、東京上野池之端の薬店「宝丹」の主人守田長禄の銘です。独自の書法は当時縁起物として
珍重されました。
木地は島黄楊、ご覧のとおりの赤味の凄い木地。虎杢・虎斑、表現に迷いましたがタイトルは「虎斑」にとめました。現代の(二代目竹
風の)木地に比してやや薄く独特の色気があります。
居間に展示していたそうで若干のカタヤケ(駒の表裏でヤケの程度に差異が生じた状態)がありました。
余り歩は3枚です。
サイズ(縦*横*厚さ) 王将31.3*26.6*7.9 歩兵25.6*20.7*6.1
写真のガラス内蓋付桐平箱が付属いたします。桐箱は経年による変色等がございます。
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