近代名駒造りの系譜、龍山〜静山。その流れを汲む天才駒師児玉龍兒師の作品を出品させていただく機会を頂戴いたしました。
児玉龍兒。伝統工芸士を返上、天童の駒制作・流通のシステムから離れ常に一作入魂。駒木地調達から成形、彫り、埋め、盛上げ、仕上の磨きに至るまで全て師一人で完結すると聞いています。作品は全て展示会方式の受注生産、しかも注文して納品まで3年ほどかかります。もちろん一般の専門店では入手できません。また、作品は棋戦採用率の高いことでも知られ多くのタイトル戦の盤上で活躍しております。人気、実力共に現代作家トップ、あるいはトップクラスと申せましょう。
書体は人気の「長禄」、明治の能書家、東京上野池之端の薬店「宝丹」の主人守田長禄の銘です。独自の書法は当時縁起物として珍重されました。
木地は御蔵島黄楊。赤柾木地に虎斑(私見では「虎杢」と謳って問題ないと思いました)の入った素晴らしい木地です。タイトルは師の(共箱裏面の)署名に従い「赤柾虎斑」と謳わせていただきました。師の作品は木地の良いことには定評がありますが本品は中でも出色。私のHPに全ての駒の表裏をUP致しましたので是非ご覧下さい。
十数年前に師に直接お願いして購入いたしました。コレクションとして観賞するのみでしたので未使用です。もちろん新品同様です。
余り歩は2枚です。
サイズ(縦*横*厚さ) 王将30.9*27.3*8.9 歩兵26.8*21.0*6.9
児玉龍兒オリジナル恩田勝哉製作、内蓋付傾斜七段高級桐製平箱が付属いたします。
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