本作は良い駒だと思いました。数ある駒師のなかでもひときわ華麗、巨匠會田一舟(本名昭二1947〜)の作品です。
一舟。天童高級駒の父、名匠香月の後継と目されながら道半ばにして不慮の事故。伝統工芸師を返上、刀を置いて一時天童を去
ります。その後製作工程を一人で全て完結する現在の東京駒のスタイルの駒師として復活しますが本作はそうした師の天童時代(平
成4年11月)、最盛期の作品です。
書体は「王義之(おうぎし)」、中国東晋の書家で中国第一と謳われたようです。流麗で美しい書体です。
木地は御蔵島黄楊、赤柾に虎斑の入った凄い木地。本来「赤柾」は油分の多い(幹の)中心部分から、「虎斑」は表皮に近い部分か
ら木取りされるため両者が両立することはほとんどありません。貴重な作品だと思います。是非私のHPにてご確認下さい(木地種表
記は箱書きに拠りました)。
未使用品です。もちろん新品同様です。
余り歩は2枚です。
サイズ(縦*横*厚さ) 王将32.0*29.0*9.9 歩兵27.6*22.5*8.2
會田一舟師の直筆署名・落款付、仕切り・ガラス内蓋桐製高級平箱が附属いたします。
トップページ オークション終了分へもどる