古い（おそらく）奥野工房の彫駒、紫檀駒形駒箱、奥野商店桂板目将棋盤。いずれもマニア好みのセットです。

　【　駒　】
　時代物の彫駒。「奥野錦旗」に酷似していますが桂裏・香裏・歩兵など細部には微妙な違いがございます。

　当時（奥野の活躍した明治〜大正期）ここまで奥野錦旗に酷似した駒を奥野工房以外が制作したとは考えづらくおそらくは奥野工房
（あるいは奥野の外職人）の作品だと思います。ただ、銘がありません（奥野の高級品は彫り駒でもそれぞれの玉将に「奥野」「錦旗」
と書かれていました）。「奥野錦旗」の原型となった書体かあるいは奥野工房（奥野商店）の所謂楷書彫りかもしれません。面取りはや
や大きめ且つなだらかな所謂「奥野面取り」。
　奥野の駒にしては双玉ではない点（「玉・王」）が気になりましたが東京の古駒鑑定家の先生に伺いました所、そうした駒も「奥野」に
は存するとのご教示を頂戴いたしました。

　手入れが行き届いて経年の割に状態は非常に良いといえると思います。

　余り歩はありません。
　サイズ（縦＊横＊厚さ）　王将29.7＊24.8＊7.6　　歩兵25.6＊18.5＊5.6

　撮影に使用いたしました当社オリジナル・粋な内蓋付とのこ仕上桐製平箱が付属いたします。

　【駒　箱】
　駒箱がまた泣かせてくれます。
　駒形。時代物の紫檀、駒形の駒箱です。一部に補修跡がございますが私なら専門家に依頼して再修理してみたいと思いました。そ
れくらい味の良い品です。

　サイズ　約９．９ｃｍ＊約１０．８ｃｍ　　高さ約６．５ｃｍ

　【将棋盤】
　盤は本桂の板目ですが・・・、ウリは裏面。奥野商店のラベルです。当時奥野商店の品には駒は駒箱蓋裏に、盤は裏面にこのラベ
ルが貼付されました。貴重な品だと思います。

　盤自体は桂の板目（木裏）盤で経年による変色ヒビ等があり程度は経年相応という所です。

　サイズ　　約３２．１ｃｍ＊約３６．０ｃｍ　　厚さ約１４．４ｃｍ　総高約２４．０ｃｍ





トップページ