無名ですがこの書体は初めて拝見いたしました。古い彫駒です。駒形は奥野工房に似ておりますが・・・。

　銘がありませんのであまり高級な作品ではなかったとは思いますが（この複雑な書体が）ただの（書体銘なしの）楷書彫り（上彫り）
とはとても思えません。また、手馴れた彫はこの書体が相当数製作されたことを思わせます。駒形は奥野のそれに似てはいますがも
ちろん断定は出来ません。「奥野」には書体の存在は確実視されながら未だ発見されていない駒が数種ございますが（「満月」が有名
）、もしかすると・・・、などと思ってしまいました。いずれにしろ１４枚だけの「端駒」です。駒種は「角」を除き全て揃っておりますので書
体の研究用に如何でしょうか。





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