浮かし彫り。天童の駒師のなかでもその華麗な彫りでファンの多い月山(本名河野薫、伝統工芸師)の作品です。
この駒は貴重。私は初めて拝見いたしました。「浮かし彫り」という技法だそうで、本来彫駒は駒字の部分を彫りますが本作は駒字
外の部分を彫り下げてあたかも駒字が浮いたようにみえます。背景部分をさび漆で埋めておりますので一般的な彫埋駒と白黒が丁
度逆。ところが通常の駒と駒字自体は少しも変わりません。師の卓越した技術を見せ付ける作品です。もちろん実用も可能です。
尚、本作はさび漆の「黒」を強調する為、特に輪島の漆職人の先生にお願いして拭漆を施していただきました。全体的に若干黒っぽく
見えるのはそのためです。
書体は影水形の「菱湖」、木地は(玉・金の裏面を見る限り)斑入の柾目です。
おそらく僅かに使用されていると思います。若干のスレ等の使用感がございます。
余り歩は2枚です。
サイズ(縦*横*厚さ) 王将31.5*28.3*8.8 歩兵26.7*22.7*6.8
撮影に使用いたしました当社オリジナルの内蓋付桐製とのこ仕上の平箱が附属いたします。
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