天才駒師、巨匠金井静山の盛上です。
金井静山(1904〜1991)について「駒のささやき」(駒研出版会編 96年発行)に次のように紹介されています。
「龍山〜一香〜木村〜影水の流れに組み込まれ、東京の最後の名工と謳われたのが金井静山である。(中略)静山はいかに書体
に忠実な駒を作るかに腐心していた。影水を独創的駒師の旗手とすれば、静山は忠実な駒師の筆頭と言えるだろう。影水亡き後、
静山は一躍脚光を浴び第一人者となった。(中略)静山は彫り駒を一組も作らなかった。作品のすべてが盛上駒で、やさしくて品のあ
る字を書き、人柄そのものの実直で丁寧な仕上がりであった。」
書体は「鵞堂(がどう)」。仮名字の大家といわれた明治時代の書家、小野鵞堂の銘です。師の作風との相性の良さから静山の作
品の中にあって源兵衛清安と並んで人気の書体です。優しく静か・・・名品だと思います。
木地は御蔵島黄楊、赤木地の根柾。ご覧のとおり非常に味のよい木地です。タイトルは「赤根柾」と謳わせていただきました。全て
の駒の表裏を私のHPにUPいたしましたので是非ご覧下さい(木地種表記は私見です、写真でご確認をお願い致します)。
未使用品です。新品同様といえると思います。
余り歩は2枚です。
サイズ(縦*横*厚さ) 王将30.6*26.3*8.8 歩兵25.4*20.2*6.6
撮影に使用いたしました内蓋付桐製平箱(この手の平箱にあったは比較的高級品です)が附属いたします。
▲金井静山作鵞堂島黄楊赤根柾盛上将棋駒▲未使用品/桐製平箱付
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