▲酔棋作俊則(花押)島黄楊柾目漆書(盛上)将棋駒▲未使用品/平箱付
増山酔棋作俊則(花押)漆書き、作品番号308・・・。師の作品には華があります、雅で美しく不思議な艶、色気があります。
師は東京の超売れっ子駒師、そのほとんど全てが注文制作のためほとんど一般の市場では見ることが出来ません。
また師は将棋駒の研究でも第一人者、駒関係の著作を多く著しておられます(特に中央公論発行「将棋駒の世界」は名著、マニアの方はご一読を・・・)。
本作は一見すると普通の盛上駒ですが・・・、実は木地に字母を特殊な方法で転写してこれを盛上げるといった非常に斬新な技法により製作されています(外見上は盛上駒ですが木地に直接漆が乗っている点では書き駒です、タイトルは「書(盛上)駒」とさせていただきました)。従来の盛上駒とは一線を画する師ならではの作品です。
書体は「俊則」、(おそらく)江戸期の駒師の銘です(オリジナルの「俊則作」の駒は漆書駒で比較的最近石川県で発見されました)。流麗でいて成駒が見やすく実用的、人気の書体です。
木地は御蔵島黄楊柾目、やや細身・肉厚、香車が桂馬よりやや背が高く、オリジナルの「俊則」に近い駒形となっています(おそらく実際にオリジナルの「俊則」を実測して制作されたと思います)。クラシックな駒字・駒形と酔棋駒独特の色気とがあいまって雅味ひときわの作品となっています。
師の作品には製作順に製作番号が入ります。本品は内308番、2008年12月の制作です。
未使用品です。もちろん新品同様です。
余り歩は2枚です。
サイズ(縦*横*厚さ) 王将31.9*28.1*9.5 歩兵27.5*20.9*8.1
写真の桐製平箱・栞が付属いたします。
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