▲時代物/日本産本蛤碁石と烏鷺図漆蒔絵碁笥▲(囲碁)
碁笥箱蓋裏に嘉永壬子(1852年)とありますので、正しければ160年以上前の品ということになりますが・・・。日本産本蛤碁石と烏鷺図の碁笥。相当の時代物であることは間違いありません。
碁笥箱には「烏鷺碁器」とあります。この表記は碁笥の柄と符合しますのでおそらく碁笥は蓋裏記載の「嘉永壬子(1852年)」にはすでに存在したと思われます。ただ、碁石は160年を経た品には見えません。また、江戸期には蛤碁石は三河産が主流でした。本品は日向産の石に間違いなく、この点も碁笥と時代を共にする品とは考えにくい。以上から江戸期嘉永の頃の碁笥と碁石の内、碁石のみ明治期以降に買い換えた品かと考えますが・・・。
【碁石】
日向産本蛤碁石32〜33号くらい。ホツ・カケが多数あります。
黒石につきましては総数以外の確認は致しておりません。
白石159個 黒石170個
【碁笥】
木製烏鷺図漆蒔絵。蓋裏に「下がり藤」の家紋があります。しかるべき家の道具であったと思われます。経年によるヒビ等がございますが制作当時はおそらく庶民では見ることすら叶わなかった品だと思います。
石・碁笥とも相当の時代物に間違いありません。あくまで骨董品としてご評価ご検討をお願いいたします。
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