「一乕(かずとら・いっこ/乕は虎の俗字)駒は戦後大阪から関西一円に広まった名品である。その木地作りと駒の仕上がりは当時人気のあった影水駒を凌ぐとさえいわれた。あとになってから一乕駒の影の作者は大竹竹風(初代治五郎)であることがわかった。」 昭和50年代の将棋世界誌より。 本品は一乕駒にしてはめずらしい柾目の未使用品。現存する「一乕」ではおそらく最高の駒の一つではないかと思います。