昭和4年 名匠平井芳松作 日本産本カヤ天地柾目六寸碁盤
写真をクリックすると大きくなります
K氏蔵
私の所有する盤で製作期、製作者がはっきりわかるものは今のところこの碁盤一面だけです。
碁盤師「平井芳松」については「囲碁と将棋の泉」(昭和34年発行 小松碁盤店・小松武樹著)に
次のような記載があります。
「明治12年頃まで(碁盤師としては)(中略)神田佐柄木町に平井熊吉等がありました。(中略)
また、碁盤師の巨匠として平井氏から出た平井芳松、(中略)が大阪におりました。(中略)
近代碁盤師の巨匠といわれた平井芳松氏は、ついに妻もめとらず子ももたず、飄々として仕事に打ち込み、晩年は、養老院で淋しく死んだと聞いています。
彼は気が向かなければ1ヶ月でも2ヶ月でも仕事をせず、水気の有る盤には絶対に手をつけなかったといわれています。」
私も詳しいことはわかりませんが、平井芳松が明治、大正期の碁盤師の巨匠であったことは
間違いなさそうです。
ご参考までにUPしてみました。非売品です。ご覧いただきありがとうございました。